2006年06月13日
受けのテニス
フェデラーが全仏決勝でナダルに勝てなかったの理由は、
ローマでチャンスを逃したからだと思う。
ファイナルセットで2本のマッチポイントをつかんだもの
の、いずれもフォアのミスで失った。1本はイージーな
ボールだったらしい。
ローマ決勝は5時間に及び、土の上でナダルをそこまで
追い詰めたから、次は勝てる…ファンはそう思ってしまった。
フェデラー自身も試合後、「かなり接近した」と
語った。でも本当に、自信になったのだろうか。
フェデラーが負けた試合で思い出すのは、昨年の全豪
準決勝、対サフィン戦。4セットでマッチポイントを
つかんだものの絶妙のロブでしのがれ、5セット目も
がけっぷちから追いついたが最後は7-9で涙をのんだ。
この試合は、通販でDVDを買って何度も見ているのだが、
最近のフェデラーとは違う。動きの速さ、判断の早さ、
ショットの躍動感、目のギラギラ度…すべてがこの時の
方が上回っている。
じゃあ、最近の試合はどうか。今年の全豪の決勝は、
勝利スピーチで重圧から解放されて涙を見せた。
試合も、受けのテニスだった。横綱相撲とも言えるかも
しれない。ただ、これまでのフェデラーのゲームとは
懸け離れていた。
メンタルの強さも王者の由縁、とされているが、
私はフェデラーは、本当は強くないとみている。
ウインブルドンやグランドスラムで何度勝っても
泣く姿を見ていると。それでも勝っているのは、
やはりテニスの才能に恵まれているからだろう。
だが、これからは頂上の位置を維持していかなけれ
ばならない。それは、才能だけでは難しい。
だからフェデラー自身、「努力」をたびたび口に
している。ただこれは、メンタルの弱さの裏返し
ではないか。「努力しているから負けるはずはない」
と、自らに言い聞かせるための。
すぐやってくるウインブルドン。王座を守ることが
できるか。才能に裏打ちされた本能のテニスを見たい
のがファン心理だが…耐える2週間になりそうだ。
ローマでチャンスを逃したからだと思う。
ファイナルセットで2本のマッチポイントをつかんだもの
の、いずれもフォアのミスで失った。1本はイージーな
ボールだったらしい。
ローマ決勝は5時間に及び、土の上でナダルをそこまで
追い詰めたから、次は勝てる…ファンはそう思ってしまった。
フェデラー自身も試合後、「かなり接近した」と
語った。でも本当に、自信になったのだろうか。
フェデラーが負けた試合で思い出すのは、昨年の全豪
準決勝、対サフィン戦。4セットでマッチポイントを
つかんだものの絶妙のロブでしのがれ、5セット目も
がけっぷちから追いついたが最後は7-9で涙をのんだ。
この試合は、通販でDVDを買って何度も見ているのだが、
最近のフェデラーとは違う。動きの速さ、判断の早さ、
ショットの躍動感、目のギラギラ度…すべてがこの時の
方が上回っている。
じゃあ、最近の試合はどうか。今年の全豪の決勝は、
勝利スピーチで重圧から解放されて涙を見せた。
試合も、受けのテニスだった。横綱相撲とも言えるかも
しれない。ただ、これまでのフェデラーのゲームとは
懸け離れていた。
メンタルの強さも王者の由縁、とされているが、
私はフェデラーは、本当は強くないとみている。
ウインブルドンやグランドスラムで何度勝っても
泣く姿を見ていると。それでも勝っているのは、
やはりテニスの才能に恵まれているからだろう。
だが、これからは頂上の位置を維持していかなけれ
ばならない。それは、才能だけでは難しい。
だからフェデラー自身、「努力」をたびたび口に
している。ただこれは、メンタルの弱さの裏返し
ではないか。「努力しているから負けるはずはない」
と、自らに言い聞かせるための。
すぐやってくるウインブルドン。王座を守ることが
できるか。才能に裏打ちされた本能のテニスを見たい
のがファン心理だが…耐える2週間になりそうだ。
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